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万年筆がころんだっ!
ブログ紹介
一人娘のカーコは15歳になりました。
EX FAMILYの母は不惑をすぎました。
物書きをしようと思っていたのに
なぜか会社を経営することに。
文才より商才があると言われ、ちょっと複雑。
最近、嬉しいのは
ハムスターの菊丸が
左足をポチッとだして握手してくれること。

最近の気まぐれ。
文章も載せてみようかな。
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くじけない明るさ

2009/11/14 12:02
 学校から帰って来たカーコが、虫取りアミを持ってお友達の桃ちゃんと家を出てから三0分も経ってないと思う。桃ちゃんが、
「たいへんなの!」
と駆け込んで来た。
「でもね、やっぱりたいへんじゃないかもしれない」
どっちなの、と思っていると、
「カーコちゃんが血だらけで、まっかなの。でもね、赤いのは血じゃなくて木の実かもしれない」
 嫌な予感がして家を出ると、玄関のドアを開けた瞬間からカーコがわんわん泣いている声がする。我が家は2階で階段を下りてすぐに集合ポストがあり、その前に血だらけのカーコがいた。血が出ているのは頭だろう。顔から首にかけて血が流れた痕が何本もある。泣きじゃくっているから顔の真ん中だけ涙と鼻水で血が洗われている。一瞬、膝から力が抜けてがくっと前のめりになった。ただ、なんとなくだけど、これだけ血が出ていても大丈夫じゃないかな、という気がした。どうにかなっていたら、これだけ大声では泣けないだろうから。

 わんわん泣いているカーコのまわりにはご近所の方が三人ほどいらした。そのうちの一人の方はカーコの血を拭いてくださったのだろう。真っ赤になったハンカチを握っていた。こんなに人に囲まれて、ありがたいけど恥ずかしい。それに、なんとなく大丈夫じゃないかなという気がしたものだから、カーコに向かっての第一声は、
「また、こんなケガして! なにやってんの!」
と、小言になってしまった。「病院連れて行きますから」とご近所の方に言うと、「そうね、早いほうがいいわね」と皆さん心配してくださった。カーコを連れて階段を上がって行くときの、視線が痛い。

 血も流れているけれど、土にもまみれているカーコを玄関に待たせて、脱臼を二回、捻挫を一回やって通院していた病院の診察券を出してきた。受付終了まであと10分しかない。
「子どもが木から落ちまして、血だらけなんですが今から行ってもいいでしょうか」
 電話に出た男性は、少し戸惑いながら言った。
「救急車、出しますか?」
 わたしはさらに人が集まってくるのを想像してしまった。
「いえ、大丈夫です。自分で連れて行きます」
 何度も、ケガをしているのを見ていると「大丈夫」と「大丈夫じゃない」の違いがなんとなくわかる。特に頭は血管が多いので少しの傷でも出血が多い。ただ、もしものこともある。病院に行こうと車を出そうとしたとき、
「あの木からおちたの」
 カーコが指さした木は、とても細くて低い木だった。こういう木になぜ登りたくなるのかがわからない。その木の一番下の枝から落ちたという。逆にいえば、あんな低い所から落ちてどうして血だらけになったのだろう。
 カーコも自分で何か感じたようだ。
「おちたとき足はコンクリートで、頭は土の上だったから、だいじょうぶだったの」

 病院で看護士さんに、
「落ちたときのこと覚えてる?」
 と、聞かれ、同じように答えたので苦笑された。いろいろ聞いていると、木に登っているときにバランスを崩して枝に頭をぶつけて切ったのか、落ちるときに枝にひっかけたのか、自分でもそれはよくわからないけれど、痛い! と思って身をかがめて背中から落ちたらしい。
 それでもレントゲンとCTを撮った。レントゲン室には捻挫をしたときに入ったことがある。
「あ、ここ、来たことあるね」
 カーコは余裕である。問題はCTだ。新しくてきれいなその部屋は、ちょっとハイテクな感じがする。
「おかあさん、こわい」
 カーコはすがりついてくるけれど、看護士さんは気にもとめない。
「はい、ここに寝て」
 まだ、ショックが抜けきらなかったのだろう。巨大な楕円の機械の前でうぇ〜んと泣き出した。看護士さんに、「ほら、早く」と、せかされ、台の上に乗り、頭をベルトで固定されると、再びうぎゃ〜と泣き出した。
「泣いてるといつまでも終わんないわよ」
 かろうじて声はあげなくなったものの、涙でぐちゃぐちゃの顔のまま、真っ暗で巨大な楕円の機械の中に吸い込まれて行った。
 たぶん、わたしは外へ出なければならなかったのだと思う。でも、看護士さんは、わたしの顔を見て、
「えーっと、あの、いいです。そこで」
と、言っただけだった。 

 CTの機械はうぃ〜んとなる。カーコは時々、「ひぃっ」とか、「うぎゃっ」と声をあげている。機械から出てきたとき、わりあい落ち着いていて、いつもの好奇心いっぱいの目だった。
「あたまのまわりをね、きかいがうぃ〜ん、うぃ〜んて、まわったの」
 人差し指を頭の横でくるくると回している。泣いていたわりには楽しかったようだ。
診察室に戻ると、カーコが脱臼したときに肩をいれてくれた先生が待っていてくださった。レントゲンとCTの写真、そしてカーコの様子をかわるがわる見て、「大丈夫だね」と言った。
「どこから血が出たの?」
 頭の傷を調べると、
「あー、これは、これは」
 看護士さんも一人ついて、一緒に頭の傷を見ている。診察台にうつ伏せになったカーコに、先生は何かを持って近づいた。ここから先は見ないほうがいいかも…… 後ずさりをすると、看護士さんも、「あ、お母さんは……」と言うので、診察室の外に出た。外と行ってもカーテン一枚で仕切られている。
「ちょっと痛いけど、我慢して」
 なんて声がはっきり聞こえる。

 はーい、いくよ。 ぱっちん。 うぎゃ。

「お母さん、終わりました」
 看護士さんが明るく診察室に入れてくれた。
「これで一回だから、一針だね」
 先生がにこにこしながら、右手に持っているホッチキスのようなものをパチパチさせた。針と糸ではなく、最近はホッチキスでとめるのか。
「抜糸は一週間後です。それまで毎日消毒に来てください」
「毎日ですか?」
「そうです。毎日です。消毒だけはしっかりお願いします」
 看護士さんはきびきびと話す。頭をケガしたとき、ネットのようなものを被るとメロンみたいになり痛々しいのに、カーコの頭は3センチ四方のガーゼをテープで止めただけですんだ。白いガーゼをちょこんとのせた様子は、髪飾りのように見える。 

 あんなに血だらけになって大騒ぎしたわりには、大したことはなかった。でも、木から落ちたとき集まってくれたご近所の方は心配しているだろうな。病院の隣りはスーパーで、その中にあるパン屋さんでお礼にフルールケーキでも……と思って行くと、閉店間際で品数がない。なんとか見栄えの良いものを三つほど選ぶ。カーコも自分の好きなパンを選んだ。会計をしていると、鼻をほじりながら、
「おなかすいたー」
 などと言っている。
 
 カーコが木に登るのはこの日に始まったことではない。幼稚園の頃、園庭の周りにある桜の木で、登れる木を見つけたらしく、それから幼稚園で木登りがブームになったらしい。
「とっても登るのが上手ですよ」
 幼稚園の先生は、褒めてくれた。
 公園の木や、通学路の途中にある木も、だいたい登っていたようだ。小学校では、鉄製の登り棒に
「ものすごく早く登るんだって」
と、お友達のお母さんに聞いたことがある。
 蝶よ、花よ、と大切に育ててきたはずなんだけど。

 カーコは家の中でも登りだす。我が家は田の字型の普通の3DKのマンションである。一体、どこで登るのか。廊の壁に両手両足を広げてつけ、まるでスパイダーマンのように登るのである。裸足でさえあれば、これといった道具もいらない。
 狭い家である。どん、ずず、どん、ずず、という音がし始めると、キッチンにいるわたしにもカーコが廊下を登っているのがわかる。
 しばらくすると、明るい声がする。

「おかあさん、みて、みて」

 カーコの得意満面の顔を見ると、怒る気にもならない。
 それどころか、
「すごいね」
 なぜか、褒めてしまった。初めて廊下の壁に登ったとき、カーコはとても嬉しそうだった。
「大きくなったから足がとどくようになったの。今までね、足がとどかなくて、のぼれなかったんだもん」
 なんだか、しょうがないな、という気がしてくる。
「でも、危ないから、あんまりしないほうがいいよ」
 カーコの「あぶない」とわたしの「危ない」は、いつまでたっても平行線だ。
 キッチンとリビングの間の柱が平面的で丈夫なのがわかると、カーコはそこにも登りはじめた。両足をいっぱいに広げて柱につける。上体は右側に傾け、右足のやや上のほうを両手でつかみ、必死の形相で叫ぶ。

「おかあさん! みて! みて!」

 見てるよ。

 あなたの足元には電話があり、1メートルも離れてない所にはガスレンジがあるんだから、お母さんが見てないわけがないじゃない。

 わたしが抱きかかえて下ろしたのがよくなかった。
 今度は、
「おかあさん、たすけて!」
 と、叫ぶようになってしまった。
「こんなふうにね、壁に登ったりするの、お父さんのいるときにやっちゃダメよ」
 そう注意しているのに、ある日の夕方、だんな様がいるというのにあの音がしてきた。
 どん、ずず、どん、ずず……
 怒られるぞぉ。険悪な二人の間にどうやって入っていこうかと考えていたら、キャハハハハッと、明るい声がする。 だんな様がカーコを抱きかかえてリビングに下ろしていた。
「おとうさん、もう一回!」
「もうダメ」
 だんな様も、しょうがないな、と思ったのかもしれない。

 そして再び音がする。
 どん、ずず、どん、ずず……

                                  
                               




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奉祝曲 「太陽の国」

2009/11/13 23:46
今朝、「とくダネ」で、EXILEの奉祝曲「太陽の国」を
完全ノーカットで観ました。
胸がじんとして、涙がぽろり。
ATSUSHIが別人のようでした。


昨日のLIVEでは、ダンスパフォーマンスを観ました。
いつもより、とてもきれいでした。
そして、やっぱり腕がきれいでした。
12人での、全体パフォーマンスのとき、
暗闇の中で、白い星のようなものがキラキラしていました。
アップになったときに見えました。
白いキラキラしたものは、パフォーマーの手のひらなのです。


EXILEはダンスがきれいだな、と思っていました。
あるとき、EXILEではないダンスユニットを観て、わかったんです。
どうしてEXILEがきれいに見えるのか。
EXILEは腕がきれいなのです。
踊っているときの、腕の伸び、手のひらの動き
それが全然違いました。


学校の体育のダンスでも、
「指先まで、ちゃんと伸ばしましょう」と、注意されます。
そんな基本的なことなのかもしれないし、
ダンスのテクニックなのかもしれないし、
彼らの真摯な思いなのかもしれないし、
素人には本当の理由は、わかりませんが
腕が、とてもきれいだと思います。
12人が右腕を回転させるパフォーマンスのとき
当たり前のことを、当たり前にできるって
すごいんじゃないかと思いました。


実は、TAKAHIROの右手も好きです。
左でマイクを持って歌っているときの、右手。
絵画的な容姿を補ってあまりある、たくましさがあります。
「太陽の国」を歌っているときに、涙をにじませる人間性にも
年下ながら尊敬してしまいます。

神秘的なATSUSHIの歌声が
「太陽の国」を歌うときは、さらに神秘的でした。


ちょっと、褒めすぎちゃったかな。



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インフエンザ本番! ちゃんと手を洗いましょう!

2009/11/06 21:26
明日は、立冬。インフルエンザも本番をむかえます。
ちゃんと手を洗い、うがいをしましょうね。
と、思っていたら、ほぼ日で、こんな動画がありました。







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さあ、ミュージックビデオを観てごらん♪

2009/11/06 16:00
近所のカフェで。
テーブルに勉強道具を広げている学生らしき青年がいました。
日頃から、カフェや電車で
「広げているもの」、「書いているもの」は
観ても良いと思っています。
公共の場で、広げているんですから。

それで、
カフェで、勉強している青年の横に座りました。

そして
iPhoneで、EXILEのミュージックビデオを観たのです。
EVOLUTION や FIREWORKS など
明るくて、動きの派手なものを
横に座っている青年に、よく見える角度に持ちました。

ふ、ふ、ふ、気が散るだろう。




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大人とおばさんの方向

2009/11/04 10:40
今、流行の温泉に行ったときのことです。
おばあさんとお母さんと男の子の三人連れがいました。
その男の子がバシャバシャと両手でお湯をはじきだしたのです。おっ、お湯が飛んでくる、と思っていたら、男の子を連れていたおばあさんが

「おばっ、おばっ、おばさんにかかるでしょ!!」

と、言ったのです。
最初は、おばっ、と言いにくそうでしたが、三言めには、はっきり「おばさん」と言いましたね。
あなたは、おばあさんでしょ。

おばさんと言い出したら、面白くなったのか

「あはは! おばさんにかかるでしょ! あはは!」

と、大声で男の子に注意しながら、笑い続けます。
それを見て慌てたのが、お母さんでした。
わたしの顔を伺い、おばあさんに「なんで、そんなこと言うの!」と、注意します。
すると、おばあさんは、

「だって、どこから見てもおばさんじゃないの」

注意するお母さんの顔を見て、おばあさんは逆に不満気。
じっと見つめ返す、わたし。

お母さんは、男の子を連れて、慌てて出て行きました。
それに、また不満を言うおばあさん。
「なんで、そんなに急いで出るの!」

別に、恨んでるわけじゃないですよ。
自分がしわくちゃになってしまったから、
他の人がしわくちゃになって自分の仲間になるのが、嬉しかったのでしょう。
ただ、こういうおばあさんを、「クソババア」と言います。
そして、注意したお母さんを「大人」と言います。

あ、今は、「大人」と「おばさん」の違いでしたね。
「大人」と「クソババア」の違いではありませんでした。

二十代前半の流行のファッションを身に付けた女性が
赤信号で突っ込んできて、クラクションを鳴らされると
ふんっとして立ち去るのは、
いくら年齢が若くても「おばさん」です。
同じ人が三十すぎて同じことをしたら
クソババアと言われますよ。


先日、和菓子屋さんで、栗蒸し羊羹を買っていました。
そこは、たい焼きが有名で
購入するのに20分から30分かかるので有名でした。
いつの間にか、潮がひいたようで、今は誰も買いません。
わたしも買っていたのは栗蒸し羊羹。
店員の女の子が包んでくれていたとき
後ろで、
還暦を過ぎたぐらいの女性の二人組みの話声が聞こえてきました。
「ここで、たい焼きよく買ってたけど
今は、ぜ〜んぜん買わないよねー。ぎゃははは!!」
そのまま通り過ぎる、「おば」、あ、いえ、「クソバ」あ、いえ、いえ。

おばさんも、クソババアにも、年齢は関係ないということで。




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スーパーの怪人たち

2009/11/04 10:05
近所のスーパーでパンを買おうとしたときのこと。
白髪の女性がパンを手にとって、しげしげと見ている。そのパンを買うのかと思いきや、棚に戻して別のパンを手にとるのです。そのパンも戻して、また別のパンを手にとります。結局、全部のパンをつかんでいました。
歯が悪いから、なるべくやわらかいパンを選んでいたのでしょうか。まったくもーという心境です。「オバサン」と言いたくなるときでもあります。
わたしも、その白髪の女性の後ろをうろうろしていたのだけれど、もう一人、パンを買おうとしていたのだろう。三○代ぐらいの女性が、何度か白髪の女性の様子を見に来ていた。全部、パンをつかみ終えたとき、その女性と目が合った。お互い、パンは買いませんでした。
 こういうのは、結構多いんです。
 わたしが見たことあるのは、グレープフルーツ、トマト、ブロッコリー、きゅうりなどで、包装されていない野菜や果物が多いですね。日本は、野菜を包装する唯一の国だそうであるが、包装していないとこんなに触られるんでしょうか。
 先日、半分に切って包装されている大根を両手にとり、繁々と切り口を比べている中年の女性がいました。
左手の大根を離すと、別の大根を手にとり、右手の大根の切り口と比べている。そして右手の大根を離し、また別の大根を手にとっているのです。
 なぜ、そんなことに気が付いたのかというと、大根を包装しているビニールの音でした。ズリズリズリという、かなり強烈に揉みあう音がしたから。あんな強烈な音がするほど揉みあわせたら、大根が傷むでしょう。そんな痛んだ大根をまっさきに目の仇にするのは、あなたみたいな人じゃありませんかぁ。まったくもー。
 実は、ああはなりたくない、と思いつつ、雑貨屋さんで小さな観葉植物を見ていたとき、パキラやカンデリアーナ、ポトスなどを一つ一つ吟味していて、全部触ってしまったことがある。

 主婦として、限られた予算の中で、より良い商品を家族に提供したいという気持ちはよくわかります。そんな思いが周囲のヒンシュクを買うこともあるのです。あの白髪の女性も、自分の歯が悪いのではなく、ご主人の歯が悪いのかもしれません。自分がやってしまうと、他の人のことも寛容になってきます。


 いつものように、カートを押しながらよく行くイトーヨーカドーを歩いていたわたしは、ジャージ姿の巨漢の男性を見てびっくりした。巨漢の男性は腕組みをし、眉間に皺を寄せ、鋭い眼光でイチゴを見ています。あんな視線で見られたら、イチゴも震え上がるでしょう。
 イチゴ売り場には全然似合わないのに、この人はオーラが違います。ヨーカドーでジャージ姿なのにやけに目立つ。この人は、Jリーグのジェフ市原の監督ではないだろうかと思いました。ジェフの監督は巨漢の外国人だと聞いたことがあります。イチゴを吟味している男性の後ろにそっと回ると、「ジェフ市原」のロゴがあり、間違いないと思いました。
 いくらジェフのロゴマークをつけたジャージを着ていても、監督とは限らないかもしれません。コーチかもしれないし、選手のお父さんが息子のジャージを借りて着ているのかもしれないのです。そんな推測は、推測でしかない。巨漢の男性には、滲み出る気迫と強い意志が感じられ、監督の威厳がありました。
 今でこそ二○○六年ドイツW杯後、日本代表監督に就任して有名になったイビシャ・オシム監督も、あのときスーパーで気が付いたのは、わたし一人だったと思います。
 出来れば、ジョニー・デップとか、キムタクとか、マニアックな趣味をいうと大江健三郎氏と出会いたいけど。

 
 ある日のこと、いつものようにスーパーで買い物をして、ものすごい行列のレジに並んだ。レジ前にすごい行列が出来ると、
「食品レジ、食品レジ、お願いします」
と、音声放送が鳴り、他の売り場から助っ人が来ます。
 これがねぇ、困るんです。
 要するに、他の売り場で手の空いている人がくるわけで、普段、食品レジなんてやったことない人がやって来るのです。
 以前、わたしが見たのは事務職っぽい男性で、食品を持つ手が、いかにも不慣れな感じだった。不慣れだと、手際が悪く、おばさん一人のほうがよっぽど早いのです。
 その日、助っ人に来たのは若い女性で、ネームプレートを見るとアルバイトだった。アルバイトでも、事務職の男性よりはマシなような感じがしました。
「何をすればいいですか」
 性格も、素直そうです。
 ちょうどその時、お弁当の値札のバーコードが剥がれていて、これいくらだったかしら、何て話していたところだったので、レジのおばさんが言いました。
「このお弁当の値段を見てきてくれる?」
 アルバイトの女性は、言いました。
「えぇ〜、このお弁当、どこにあるかわかんな〜い。だって、食品売り場なんか来たことないも〜ん」
 行列は、ますます混んでいく。気まずい雰囲気が漂っているのですけど。
「それじゃあ、お箸をつけて」
 アルバイトの女性は、レジの中をちょこまか動き回り、お箸を探している。それが、結構探している。もう、出てくるだろうと思っていたら、
「お箸は、どこにあるんですかぁ」
 おばさん、ムッとするも、急いでお箸を棚から出しています。
「流し、出来る? その間にわたしが見てくるから」
 おばさんは、にっこりしているアルバイトの女性に、忍耐強く話しかける。「流し」というのは、お客さんが持ってきたカゴから、商品をレジ機にピッ、とすることらしい。
「えぇ〜、出来な〜い」
 吹きだしそうになるのを、ぐっとこらえるのが大変でした。
 わたしが見てきましょうか、と咽喉まで出かかったとき、レジの主任らしき女性、いつも素晴らしいレジさばきをする女性が来たので、慌ててわたしが声をかけました。
「すみませんっ。このお弁当、いくらですか?」
 はい、はい、と、どこかへ去っていき、すぐに値札の付いたお弁当を持って来ました。
 その頃には、
「えぇ〜」
と、言っていたアルバイトの女性はいなくなっていました。
 スーパーでは、いろいろなところに怪人が出現するので、油断ならないです。
 







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ほぼ日のカシミヤセーター

2009/10/30 16:18
ほぼ日のカシミヤセーターが待ち遠しい。。。
ボーダーシャツも、今年は買おうかどうか、迷っています。











イメージの映像は、いつも素晴らしい。
自然なのに、都会的。
垢抜けている自然。
「もの」を買うというのは、
こういう付加価値も一緒に買うということだと思います。
とても仕合わせな気分になれるから、
手元の置いておきたいんです。





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